魔笛
ブラーヴォ!
★★★★☆
ストーリーは、もちろん『魔笛』
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1791年に作曲。彼が生涯の最後に完成させたオペラ。
台本は興業主・俳優・歌手のエマヌエル・シカネーダーが自分の一座のために書いたもの。
今回は、『ヘンリー五世』『ハムレット』などシェークスピア作品の映画化の第一人者である英国の巨匠ケネス・ブラナーが演出。
「魔笛」は元々独語だが、この作品は英語
相変わらず、ストーリーはめちゃめちゃです。
しかも、キャラクターとして日本人の心を揺さぶらない容姿の面々…
でも、そんなことは些細なこと!って思える。
歌も演出も芸術も衣装も、本当に素晴らしい!
心揺さぶられ続ける
鳥肌が立つ
これが、2007年(2006年の作品ですが)の現代の魔笛なんだ!
パペットのブームがあって、東欧の雑貨のイメージがあって、9.11を経験していて…
歌の素晴らしさは、もぅ絶大で大根底ですが
夜の女王のヒステリーの場面の空中旋回だとか
パパゲーノのイメージする小鳩ちゃん達、
夜の戦場、
墓の姿…
いやぁ、各場面の夜の女王
ニヒニヒ笑いました。
結局、私にとって魔笛は夜の女王とパパゲーノなのです
しかし、なぜおっさんとおじいさんの間の年の頃の人は
溜息吐息が大きいのでしょう?
この映画のしめくくりは、観客によるフフーゥという吐息で幕を降ろしました。
それもまた、一興
@京都シネマ
この夏に、
兵庫県立芸術文化センターで佐渡裕演出『魔笛』を観たことがこの映画を観る動力となった。